自分の得意なことに、意外と自分は気づいていない

自分の得意なことに、意外と自分は気づいていない

人間って、自分が何が得意なのかに気づいていないことが多いよな〜って、自分を見ていても、他人を見ていても思います。

「自分の得意とすること」「人よりも簡単にできちゃうこと」って意外と自分では気づいていないんですよね。

自分が簡単にできるんだから、みんなもこれくらいできるだろう」って考えちゃうから。

でも、自分が簡単にできているから、周りの人も簡単にできているとは限らない。

そして、そういうことって人と比較しないと分からないんですよね。

以前、会社で「取引先に営業をかけるための企画出し」をすることになり、みんなでアイデアを出し合おうということになったのですが、後輩が私のアシストで一つ案を出した後、「私は他に思い浮かびません」と言ったんです。

私は「えっ考えたり本読んだりしたらいくらでも思い浮かぶじゃん・・?ちゃんとした企画じゃなくてもいいのに、早く諦めすぎでは?」と思ったのですが、そうじゃないのかもなと思って。

「アイデアを出すのが簡単にできる」っていうのは、もしかして私だからなのかなって。

だから、アイデアを出すことができないっていう人も世の中にはいるのか!と思い当たり。

そこで色々考えて気づいたのですが、私はアイデアを考えつくのは得意なのですが、それを形にするための地道な努力は苦手なタイプです。

「あれしよう」「こういうことしよう」「こっちの方向性にしよう」「これはどうかな?」などは考えつくのですが、それを細かく資料に落とし込んだり、必要なことを細かくリストアップしたりするのが苦手。

「形にするのが得意な人」からしたら、「えっこんなの普通にやったらできるじゃん・・?」って感じなんだろうと思います。

だから、私は得意な「アイデアを考えること」を他の人の代わりにやってあげたらいいのかもって。

私はアイデアは考えられるけど、それを形に落とし込むのが苦手だから、代わりに誰かにやって貰えばいいのかもって。

でも、私には「得意なことだけして苦手なことは人に頼む」という考え方があまりなくて、全部自分でやろうとしていました。(というか、自分でやるもんだと思っていたので、「アイデアを考えつくのは得意だけど、資料作りが苦手」だということに気づいてすらいませんでした)

だから、アイデアはできているんだけど、資料に落とし込め切れていない中途半端に出来上がってる資料が常に手元にある感じ。(私は本来、営業や企画職ではないので、そのような状態でも別に文句は言われない)

私のような人は、本当は自分の得意な「アイデアを考える」ことに集中して、形にするのはそれが得意な人にとっとと頼んだほうがいいんですよね。

そうすると、それぞれの得意分野を活かすことができて、一人で全部やるよりも、実は効率的なんですよ。

そんなことを思いつき会社の人と話していたら、「マチルダさんはマネジメントや企画が得意だからそこに集中してもらって、アイデアを実際に形にする作業は私たちに頼んでくれればいいと思います」と言われました。

そっかあ、人に頼っていいんだ。

できる人からしたら、「そんなのこっちに頼んでくださいよ」って思うんだ。

不得意な資料作り、しなくていいんだ。めちゃくちゃいいな。と思いました。

私はアイデアを考えて、どんな資料が必要かざっくりした案を考えるだけでいいんだ。

私が不得意な、「地道に資料を作る」作業をしなくて済むんだ。

それって、めちゃくちゃうれしいじゃないか!!!!と。

(その後すぐに休職しちゃったので、実現していないけど。)

自分が得意なことを他の人の代わりにやり、自分が不得意なことはもっと得意な人に頼む。

そういうことが柔軟にできる場所の方が、効率もいいし、それぞれの強みを活かせて、みんなが輝けるんだろうな。

そしてそのためには、「私はこういうことが得意です」「これは苦手です」と本人たちが自分のことを分析して表現することができ、その上でそれを率直に伝え合える場所であることが必要ですね。

まずは「自分の強みや得意を知ることから」。

心地良い生き方って、そこから始まるんだろうな。